あがり症のメカニズム



あがり症を克服するためには、そのメカニズムを知ることが重要な鍵となります。

そのメカニズムを知る事で、体と心に起きる変化を理解し、それぞれの症状に応じた対策ができるからです。

あがり症は緊張とよく似ていますが、あがり症は緊張の度合いを超えた症状が特徴です。

私達の体の中で何が起こり、どのようなメカニズムなのでしょうか。

あがり症のメカニズム

御存じのように私達人間は、緊張状態になると交感神経が優位に立ちます。

これは、いわば戦闘態勢であり、身を守るために興奮状態を作ります。

そもそも人間は緊張をする場面や緊張をする「恐怖心・不安感」が伴います。

この恐怖や不安を感じてしまう理由は大きく分けて2つあります。

1. 自分への防衛本能によるもの
2. 自分に対する評価を人にされるときによるもの(自分への自信のなさや、よりよく見せたい意識)

特に、私たちは「人からどう思われているか」ということを気にします。

現代人が悩んでいる緊張の多くは、この自己評価を気にしすぎるあまり、「もっとよく評価されたい」、「失敗したくない」という意識が高まり、緊張の度合いがさらに高くなってしまうのです。

この時、脳の青班核というところにあるノルアドレナリンが神経から分泌され、血中のノルアドレナリン値が上昇します。

このノルアドレナリンは自律神経の交感神経を活性化させるため、心拍数や体温、血圧が急上昇し、動悸や発汗、震えなどの症状が起こるのです。

いわば、体の中で臨戦態勢がとられた状態となるわけです。

思い出してみてください。

喧嘩をしたり、腹が立った時、心臓がドキドキして頭に血がのぼった感じになりますよね。

その時には怒りで手が震えたり、汗が出たり、あがり症発症時はそういう状態に近いと言えます。

これらがあがり症のメカニズムです。

緊張の負のスパイラル

緊張と不安のスパイラル

あがり症のメカニズムは説明した通りですが、ではなぜあがり症はなかなか克服できないのでしょうか。

その理由の一つに、トラウマが引き起こす負のスパイラルが挙げられます。

  • 人前で何かを失敗をする
  • 失敗を思い出して不安感、緊張感が出る
  • そのことから避けようとする
  • さらに苦手意識が強まる
  • さらに失敗を重ねてしまう

このようなサイクルに入ると、このスパイラルから抜け出せなくなってしまい、極度に不安感や緊張を感じるようになってしまいます。

逆を言えば、失敗ではなく成功例があり、その成功例を積み重ねて自信がついて行くことで、負のスパイラルから抜け出せる方程式が見えてきます。

また、このスパイラルから抜け出すために、あがり症の治療で説明している認知行動療法や、場合によってはカウンセリング、薬物治療が有効になってきます。

あがり症は病気?

ここで一つの疑問は、「あがり症とは病気なのか」ということですよね。

「あがる事」は誰にでも起こる正常反応です。

誰でもどんな人でも人前に出る事で少なからず緊張します。

しかし、普通の人より不安や恐怖を感じやすい人や、神経質な方、完璧主義の方は、「失敗してはいけない」という意識が強く、比較的あがり症の症状も強い傾向にあります。

このように症状が強く、日常生活に支障をきたすケースは、治療の対象になりますが、あがり症=病気とは言えません。

多くの場合、社会不安障害、パニック障害を羅患しているとあがり症の症状が強い場合が多いです。

つまり、あがり症以外の神経症や恐怖症によって、あがり症の症状が出てしまったり、またそれらを併発してしまう場合も多いのです。

まずは、あなたが緊張したときに、どのような症状が出るのか、またそのほかの神経症等の病気を併発していないか、あがり症のチェックしてみてください。

→あがり症の症状について知ろう



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