あがり症に似ている吃音症とは?

投稿者: | 2018年2月13日

吃音って何?

あがり症の症状にはいろいろなものがありますが、あがり症ににている、吃音というものがあります。

吃音の症状は、言葉を発しようとする際にどうしても言葉がつまってしまうことです。

吃音症は言語障害と混同されがちですが、全く違うものです。

言語障害は先天的・後天的な原因で起こり言葉の理解、発達の遅れや発音の異常があることが多いですが、吃音症は発達障害ではなく、ただ言葉がスムーズに出ないものです。

これは、心因的な要因が大きく影響しており、言語障害などの病的なものではありません。

そのため、リラックスしている時、一人で歌を歌ったり、話したりすることはなどはスムーズできるのですが、人前で話すときや、どもることを意識するとつっかえてしまうなど、症状の出方に波があるのが特徴です。

また、瞬時の返答などにも苦手な場合が多いです。

とはいえ、症状だけみると言語障害と似ている症状でもあるので、少なからず不安を抱くことは少なくないでしょう。

吃音は大きく3つの種類があります。

それらの、吃音の症状について具体的な特徴を説明していきます。

吃音の三つの型

難発型の吃音

この難発型は、発する言葉そのものを発するときに詰まってしまう型のことを言います。

・人前や緊張しているときなど、言葉を発しようとすると、顔が歪み、体が硬直してしまう

・言葉の一音目や第一声が出てこない「こ・・・・・・・」

・頭ではまとまっているのに、伝えたいことが伝えられない

伸発型の吃音

伸発型は、言葉の最初の一音が伸びてしまう状態です。

・話していると言葉の語尾をよく伸ばす「こーーーーんにちは」

・文章の間にあー、えー、という言葉を入れてしまう

・難発型をかくすために、伸発型の吃音になる

連発型の吃音

連発型は、同じ単語や音を繰り返して発音してしまう型です。

・文章や言葉の1音目でどもり、その言葉を繰り返してしまう「こ、こ、こ、こ、んにちは」

・最初の1音以外は流暢にしゃべられるが、一息置くとまたどもってしまう

・連発型の吃音を隠そうとして、難発型・伸発型の吃音が起こる

一般的に、吃音で症状がまず出るのは「難発型」からといわれています。

その次に連鎖的に「連続型」が起こり、最後には3つの型が合わさった型になるというパターンが多いようです。

最初の「難発型」や「連続型」だけでは、単発の状態ではちょっと「言葉が詰まりやすい」「噛みやすい」程度の認識の人が多く、まだ症状には気づきにくいのです。

いろいろな吃音が合わさってくると、自覚症状がでてきます。

人前でどもるのが怖くなり、対人関係を避けたりするようになってしまいます。

その他の吃音による症状

吃音には以下のような症状もあります。

・吃音回避

どもりやすい言葉や、苦手な言葉を話さないように意識しすぎて、しゃべらないようになる。

・動悸息切れ

吃音に対する不安や緊張から、動悸が起こったり、呼吸が荒くなったりします。

・随伴運動

ゆらゆらと不自然に体を動かして、落ち着きがないようになってしまいます。

・変動現象

どもりが起こっていない状態でも、突然吃音が起こってしまう状態です。

吃音が起こりやすい場面とは

苦手な行の言葉を発しなくてはいけない時

吃音をもっている人の中には、「サ行が苦手」や「タ行が苦手」など、その人特定の苦手な行がある人がいます。この行や苦手な言葉を発さなくてはいけないときに、吃音を発現してしまうことが多いです。

周りの目を気にしすぎたり、不安な状況

吃音を周りの人から笑われたりからかわれたりする経験があると、周りの目を気にしてしまうようになります。学校で音読しなければならない時や皆の前で挨拶をするときに緊張してしまい、吃音になってしまうことがあります。

どもらないようにしようと、吃音を意識しすぎた時

吃音の理解がない人に、吃音のことを注意されたり叱責されたりすることで、必要以上に吃音を意識してしまうことがあります。吃らないように気をつけると、逆に症状が悪化してしまうことが多いです。

吃音の原因

吃音が起こる原因として諸説ありますが、精神的な緊張が声帯や口唇などの発声器官の運動を阻害することによって、吃音が起こると考えられています。

これが発生する要因として以下の心理的要因・先天的要因・脳の要因・環境要因の4つが考えられています。

1、先天的要因(遺伝)

先天的要因によるものかは、諸説あり、吃音の親族がいる家系では子どもも吃音となりやすいという仮説もありますが、これは環境要因によるものだとの反論もあります。

2、心理的要因

きっかけになったトラウマ経験が心理的要因となり、吃音症の原因となると考えられています。このトラウマ経験にはストレス・いじめ・過度なしつけといったものが考えられます。

 

3.脳の要因

海外では、脳の一部に問題があり吃音症になるといわれています。脳に問題があることで、トラウマ経験といった心理的要因も関係して症状をひどくする可能性があるとも言われています。

4.環境要因

子どもが言語を獲得していく段階で、パパやママとの会話や子どもを取り巻く言語獲得の環境を受けて吃音になることがあります。これは未就学児にかぎらず、ある程度大きくなってからも周りの環境により、吃音になることもあります。

吃音の治し方

1、筋肉反応のパターンの矯正

吃音は、無意識に誤った筋肉の使い方をしています。

つまり、間違った現在のパターンを中断し、新しいパターンを形成をするため、無意識で行っている自分の身体反応と向き合い、意識を上げることから始まります。

吃音が起こっている時、どこの筋肉が動いていないのか、固まっているのか、徹底的に分析していきます。

その意識に上げることで、筋肉を制御、変更する回路が入ります。

2、ゆっくりと話す練習の反復

えてして吃音の方は早口で話してしまいがちです。

意識的にゆっくりと一語一語を大切に話すように心掛けて、その練習を繰り返していきます。

3、苦手な単語、言いにくい言葉を避けて使う

吃音の方は、苦手な言葉や母音が存在します。

その苦手意識がさらに吃音を悪化させてしまいますので、あえてそれらを日常会話で使わないように意識しましょう。

4、吃音を隠さず堂々と話す

あがり症と似ている点は、吃音もトラウマや苦手意識がさらに症状を悪化させてるという点です。

それらを隠さずにオープンにふるまうことが、吃音克服の一歩につながります。

これは、暴露療法とも呼ばれ、あえて苦手な事をおこなうことで、それに対する誤った認識を矯正します。

認知行動療法とも似ています。

5、自分自身の話し方を認め、褒める

これは心理的な治療になりますが、まずは自分の症状を認め、一つずつよくなっていった点を褒めましょう。

「自分は会話は流暢に話す」という意識はとても大切になります。

悪いところばかりにフォーカスしても症状に対しての嫌悪感が増えるだけです。

このように、吃音症はあがり症ともことなるものの、そのメカニズムや治療法は似ている点も多いです。

吃音があってあがり症になってしまう方やその逆のパターンもありますので、まずは症状と向き合い、意識を変得ることが大切です。

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