自律神経とカイロプラクティック
近年、あがり症に効果的な治療の方法は色々とわかってきていていますが、緊張と大きな関わりがある自律神経に焦点をあててみましょう。
自律神経は、交感神経、副交感神経で成り立っており、絶妙なバランスで、保たれています。
交感神経はいわゆる戦闘態勢、副交感神経はリラックスという風に役割がありますが、人前で何かをするとということは、交感神経が優位になりがちです。
誰でも大なり小なり緊張はするので、交感神経が優位になることは間違いではないのですが、この交感神経が異常に働いてしまうのが自律神経失調症です。
あがり症の原因となる自律神経の乱れによる恐怖、赤面症について何より重要なことは、「人前において、ストレスや緊張を強く感じている」つまり、「ストレスや緊張がある」ということになります。
そのストレスや苦手な場面、即ち人前でのスピーチなどという場面でも冷静に対処できるように、根本的な改善、気持ちの安定を目指す治療が必要になります。
体のゆがみとあがり症
体の歪みと対人恐怖・あがり症は、一見すると関係がなさそうに思われますよね。
しかし最近では、体や骨が歪んでいると、体調不良、自律神経が乱れやすくなると言われています。
自律神経はクビから背中にかけて集中しているため、その 歪みを治すだけでも、気力が上がって気持ちが前向きになるとも言われているのです。
その歪みを治すのが、カイロプラクティックです。
神経学の面からのアプローチが進み、現在ではさまざまな触圧刺激のほかに、脳の機能低下側を神経学検査で見つけそれを賦活するアプローチ、嗅覚や視覚、聴覚など五感を使ったアプローチもあります。
カイロプラクティックは、肉体の緊張部位を緩め全身をバランスさせていくことを目標とします。
その緊張を緩めていくことで、余計な緊張が取れれば、呼吸は深くなっていきます。
呼吸が深くなると体内により多く酸素を取り込むことになり、リラックスし、メンタルは落ち着くようになります。
もともとあがり症のお持ちの方は、体の上体が硬くなり常に重心が高い状態になりがちです。
もともと緊張しやすい部分があり、そこに人前にでると過剰に反応してしまう部分があります。
その上体の緊張をとって呼吸を深くするよう誘導することで、あがり症もいつのまにかなくなる、ということもあります。
カイロプラクティックの注意点
あがり症や様々な病気の治療にも注目されているカイロプラクティックですが、国際的には学問体系があり大学などで教えられ、公的資格も発行されています。
しかし、日本では、まだまだ資格等の整備ができておらず、無資格でも施術が出来たり、海外で数日セミナーを受けて有資格者として扱われてしまう事もしばしばあります。
そのため、上は国際基準で、出来る範囲を見定め医師らと連携しているメンバーから、下は1日程度のセミナーで身に着けた技術で施術そうした人まで様々です。
きちんとした施術を行うためには、知識や技術、経験などに関しては国際基準メンバーなどからよいところを探すのが無難といえます。
施術に関しても、最初から施術の計画を立てて、どれだけの費用がかかるとか、見通しを立ててくれるところがお勧めです。